昨日と同じような一日到来(11月4日)
今日も昨日と基本同じ。一日仕事場に篭って原稿を書いていた。「心静まるJAZZ」みたいなダサい特集のYouTubeをまた駄々流しにしながら書いていた。「同じように見えるが、昨日と今日ではまったく違う」なんて、人は振りかぶると言いがちだが、本当のところはだいたい一緒な気がする。劇的なことはそんなに起きないし、そもそも同じようなリズムで生きて、同じ場所で、同じ仕事をしているわけで、早々日々は変わるわけもない。でもそれはとても幸せなことなのもわかっている。また朝が来てしまった、また今日もなに出来ずに終わってしまいそうだ、と思っていた時期があった。あのときは、仕事を休職して、一日の大半を横になって過ごしていた。今日も昨日と基本同じ。またダメだった、と思って毎日を過ごしていた。そう思うといまは幸せな繰り返しの中にいる。仕事場があって、仕事もある。ひと気はないが、イヤな人もいない。今日も昨日と基本同じでいい塩梅だ。
今日やっと、青森八戸の旅行記を書き終えた。最終的に一万字近くになってしまった。とある出版社に話たら、面白がってくれて、載せてもらえるかもしれない。せっかく旅行で遠くまで行ったのに、モスバーガーに入ってしまった話とか、知らない街の知らない路地を曲がって曲がって、迷子になった先で、小さな公園を見つけた話とか。満員電車に乗って、仕事に向かう途中、ふと目的地じゃない駅で降りて、Googleマップなどは使わず、行き当たりばったりの一日を過ごしたこととか。本当に自分が体験した旅行記、迷子記、ふらふら記を書ければいいなあと思っている。需要はあるかどうかは不明だが。
仕事場近くの韓国料理屋さんの、料理が出来たらブルブル鳴って知らせてくれるやつ。色々な韓国アイドルの写真が貼られている
某企業のHPに載せるエッセイを書いた。某企業の担当者が「燃え殻さんの『これはいつかのあなたとわたしの夜』面白かったです!」と元気に言ってくれた。「夜」はカットでいいぞ!と思ったが、ありがとうございます、とだけ返した。ちょっと前は、「あれ好きです。『すべて忘れるから』」としっかりハッキリ口にした代理店の人がいた。引っかけ問題みたいなタイトルばかり付けてしまったこちらのせいだが、『すべて忘れてしまうから』を、『すべて忘れるから』と言い間違える人はかなり多い。そういうちょっと長いタイトルばかりがイヤになって、『ブルーハワイ』というタイトルを付けて一冊作ったことがあった。いまにして思えば、よく唐突にそんなタイトルを付けて発売させてくれたもんだ、と新潮社には感謝しかない。その『ブルーハワイ』が来春、文庫になることが決まった。装幀も変わる。解説はずっと大好きだった、とある著名人の方に書いてもらえることになった。良い文庫になる予感しかない。詳細はまた随時この場所で。