そして模試の問題になった(10月31日)
見慣れない封書が届いていたので、開けてみると、関西の参考書などを作っている会社からだった。『この味もまたいつか恋しくなる』の中の一篇を、模試問題として使用したい、との旨が書かれていた。模試問題も一緒に送られてきていた。よっぽど写真を載せようかと思ったが、なんとなくいつかどぎつく怒られる気がして踏みとどまった。自分の文章に空欄が空いていて、「ここに入るものはどれでしょう? 次から選んでください」と書かれている。試しに、と思ってやってみた。七割くらいは答えられた(十割であれよ)。二浪して、大学にも行けなかった人間が締め切りに追われながら書いた文章が、模試の問題になった。これはもう、ほぼ大学には行った、と虚偽報告してもいいのではないだろうか?
胃潰瘍も治ってないのに、歯医者にまで通っている。虫歯が三本ある。一本、型を取って、来週詰め物をする予定。医者が「保健適応だと銀歯になります。どうしますか?」と聞かれた。今年の初め、歯の被せ物で六万円取られたことがあった(治療です)。ちょっと奥だし、ここは銀歯でいいかな、と思い、「保健適応で」と告げた。告げたそばから、医者に「なーんだ、ケチ」と思われてないだろうか? と考えてしまう。「銀歯なんて頼む奴は、治療痛めにしてやるか」とキレられてないだろうか? とそのあと治療をされながら、ハラハラしていた。もちろんそんなことはなかったが、本当に銀歯でいいかは考え中。