一日店長、務まらず(11月3日)
渋谷 大盛堂書店さんで一日店長を務める。昼の十二時からレジに立ち、カバーかけ、ときどきバーコード読み取り、そして袋に入れて「ありがとうございました!」。これを四十名。生粋の不器用のため、何度やってもカバーかけがうまくいかない。ヨレヨレで斜めっているのに、書店員の山本さんは「いいですね!」「はい、うまい!」と褒めてくれた。そしてそのあと、ひとりトークイベント。そこで完全に話し過ぎた。話し過ぎているうちに、なにについて話しているか忘れるという、いつもの癖が炸裂。大反省。
一日店長というか、万年アルバイト
新刊発売に際して、オファーされたトークイベントの依頼をすべて受けてしまったので、今日参加してくれた方に「いきなりたくさんトークイベントやるんで全部行かれません!」と訴えられた。気まぐれで申し訳ない。9日の『下北沢 B&B』での、放送作家ミラッキくんとのトークイベントで、一度封印する予定。ミラッキは『大竹まことゴールデンラジオ』などの放送作家さん。いい人。
トークイベント後はサイン会。一人ひとり順番にサインをしていくので、かなりの時間がかかってしまった。さらに会場はシーンと静まり返っていて、(自分も含めた)全員が緊張しつつ、小声で会話をするという異常空間に。後々読んだお手紙に「前に苗字を褒めてもらって嬉しかったです」と書いてあったのに、「なんて読むんですか?」と失礼極まる問いをし(お顔は覚えておりました)、「フラヌール書店のときのつづきなんですけど……」と人生相談のつづきをされたが、全部すっかり忘れていたので、「いろいろあるよねー」と雑に返してしまったり、失態に次ぐ失態。
距離近し、一日店長、緊張で声上ずる このトークイベントの後にもう一度入れ替え、サイン会 バタバタですみませんでした!
ボロボロの文庫『すべて忘れてしまうから』を持ってきてくれた人。『これはただの夏』を三度読んだと言ってくれた人。「お風呂で読んでてふわふわなんです。でも大切にしてるんで、この本にサインをください!」と言ってくれた人。これまたボロボロの『ボクたちはみんな大人になれなかった』を持って来てくれて、「最初に読んだとき、これ俺の話だと思って、いつか必ず会いたいと思ってました」と言ってくれた人。引きこもりの息子の代わり来ました、と丁寧に挨拶をしてくれた人。名古屋からわざわざ来てくれた人。他にもたくさん、話しづらい静まり返った会場で、それでも話しかけてくれた方々に大感謝。(いたただいたお手紙や感想のメモ、大切に保管します)。