なんだこの人工知能風情が!(11月20日)

ホームズパスタ。エンターキー。AI。渋谷PARCO劇場。麗郷。
燃え殻 2025.11.20
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渋谷ホームズパスタ『海鮮トマトソースパスタ』

渋谷ホームズパスタ『海鮮トマトソースパスタ』

昼時、東急ハンズ前の喫茶ルノアールで打ち合わせ後、腹が減って思わず、渋谷PARCO近くのホームズパスタへ行ってしまった。久々の海鮮トマトソースパスタ。前は週に一度は食べていたが、だいぶ久しぶり。小サラダ(100円)付き。胃潰瘍であることを忘れているわけではなく……。

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その後、ふたつ打ち合わせ。ノートパソコンのエンターキーの調子がまた悪くなり、打ち合わせの調べものは、スマホですることになった。打ち合わせの途中でスマホを出して触っていると、なんとなく印象悪い感じがして気が引ける。エンターキーに関しては明日、詳しい人に聞いてみる予定。サラッと流してほしいのだが、「それでですね、企画資料をAIに作ってもらったんですけど……」から入る打ち合わせがあった。驚いた。「AI ⁉︎」と思わず合いの手を入れてしまった。「中村屋!」的な。それにしても驚いた。自ら言うスタイルっすか、と問い詰めたかった。……書いてしまった。嗚呼、読まないで。

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夕方から渋谷PARCO劇場で、オカタイロックオペラ『雨の傍聴席、おんなは裸足…』を鑑賞。

劇中、阿部サダヲさんの「なんだこの人工知能風情が!」とAIを揶揄する台詞があった。心の中でひとりスタンディングオベーション。

スタンディングオベーションはいいのだが、ちょっと前屈みで舞台を観ていたら、後ろで観劇していた年配の女性から「あの、すみません。背中をイスに着けてもらえますか?」と、いかにも不機嫌な感じで注意されてしまった。こちらが前屈みになっていたことにより、よく見えなかったんだと思う。わかる。こちらが悪い。悪い、がこっちも周りに知り合いがいて立つ瀬がない。舞台上が静まり返っていたのも恥ずかしかった。公開処刑だった。あ、はい、と言ってそれから終わるまでずっと、背中をしっかりイスにくっつけるかことに集中していたため、舞台に集中できなかった。一度体勢を変えるため、前屈みになったとき、舌打ちが聞こえたような気がした(本当に)。前にエッセイに書いたことがあるが、昔、深夜バスで山梨まで行ったとき、「すみません、ちょっと倒していいですか?」とリクライニングシートを後ろに倒そうとすると、後ろに座っていたサラリーマンが「いやです。倒さないでください」と言った。言われた瞬間、時が止まった。「えっ?」と。それから目的地までずっと倒せずじまい、ということがあった。そのときのことを思い出した(今回は完全にこっちが悪いのだが……)。

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観劇後、メールで「頂いた原稿、前に送って頂いたものと内容がほぼ一緒ですっ!」と編集の方から連絡が入った。いやいや、いくらなんでもそんなことはないっすよ、と調べてみたら、細かい部分は違うが大雑把には一緒、という原稿を前に送っていたことが判明。疲れている。もしくはアイデアが枯渇している。一旦休もう。

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