渋谷のいつも空いているカフェ(11月22日)
朝、母と電話で話した。今週の週刊新潮のエッセイを読んだ、と言ってくれた。今週の週刊新潮のエッセイは、元担当編集へ贈った一篇。あなたの周りにはいろいろな人がいるわねえ、と笑っていた。
週刊新潮 第237『それでも日々はつづくから』
昼、渋谷ヒカリエ『THE THEATRE COFFEE』で打ち合わせ。編集の方に勧められ、エスプレッソのソーダ割を生まれて初めて飲んだ。未知の味だった。クセになるかも。
来年2月から週刊連載をもうひとつ増やすことを決めた。12月からは、ゆるゆる旅行記の隔月連載もスタートさせる予定。大丈夫だろうか、と自分に問いたいが、無理! と言ってしまいそうで、深く考える前に決めてしまった。1本か2本、とりあえずの原稿を出すことを約束する。
……大丈夫だろうか。
渋谷ヒカリエ 11階からの景色
渋谷のいつも空いているカフェのひとつはヒカリエの上にある。ときどきぼんやりしたくなると、必ずそこに行く。11階の窓から渋谷の景色を眺めていると、車も人も小さくて、よくできたミニチュアの世界みたいだ。すべてはミニチュアの世界だったんじゃないか、とも思える。だいたいの悩み、出来事、人間関係、それら全部を一旦小さく感じることができる。別の世界のお話なんじゃないか、とも思える。ときどき、ちっぽけ、を味わうことも大切だと思う。
ヒカリエは7階までギッチリ混んでいるが、8階から上は驚くほど人がいない。渋谷の穴場のひとつだ。忙しない渋谷に疲れたら(いやだいたい疲れていると思うので)、ヒカリエ8階から上へ行くべき。『d47 MUSEUM』やギャラリーをたらたら眺めるのも楽しい。いまは、全国の縁起物を集めて展示する、『えんぎもの展』を開催していた。えんぎ良し。
『d47食堂(ちょっと高いけど美味しい)』で昨日は打ち合わせのあとに、奮発してうどんを食べた。うどんを食べながら、連載ほんとに大丈夫だろうか、とぼんやり考えていた。ただ、いろいろ急いだほうがいいとも思っている。結局、そのあとまた11階からしばらく渋谷の街を眺めていた。