三軒茶屋で発酵中華を食べる(11月19日)
半日、横浜の実家へ。来年の三月に文庫が発売になることを伝える。来年の春ね、わかった、がんばる、と母はガッツポーズを取ってくれた。あとは、豆乳は匂いがだめ、とか、 政治の話、食欲はある、という話を聞く。帰りしな、思わず母と約束をしてしまったことがいくつかある。軽口を叩いた。仕方ない。なんとか早めに形にしたい。帰りの電車の中で、手帳にいろいろとメモをした。
夕方から三軒茶屋にある発酵中華『香辣里(シャンラーリー)』で、エッセイ集『これはいつかのあなたとわたし』の打ち上げ。イラストレーター大橋裕之さん、担当編集Tさん、文庫担当Sさん、週刊担当Tさん、装丁部Kさん、デザイナーKさん、営業Nさん、そして新潮社を辞めた前任の週刊担当Tさん、というメンバーが集まってくれた。今回は重版も決まり、ホッとしている。元々、今回のエッセイ集のタイトルは『餃子一皿の気苦労』だった。中に一篇そのタイトルのエッセイが入っていたのと、なんか往年のエッセイ集的な感じがしていい感じだと思って、一度提案してみたら、「餃子で気苦労? 意味がわからないんで変更してください」と断られ、二転三転、四天五転して『これはいつかのあなたとわたし』に落ち着いた。よって、装画の至るところに餃子のイラストが点在しているのは、元のタイトルの名残りというか、恨み、だ。
鯛のハーブ煮(辛い!)にビーフン(太い!)を混ぜて食べる一品は特に美味。
来年の手帳の最初のページに、大橋さんにイラストを描いてもらった。週刊新潮『それでも日々はつづくから』の連載も五年目に突入。毎週、大橋さんが自分の文章にどんなイラストを添えてくれたのかを見るのが楽しみになっている(発売されるまで、まったくチェックしないことにしている)。来年、無事五冊目の単行本が出せるように頑張らねば。
ちなみに今週の週刊新潮は、新潮社を辞めた前任の週刊担当Tさんに向けてのエッセイ。
2026年の手帳に大橋さんにイラストを描いてもらう。寝転がっているのは大橋さん