仕事が煮詰まったらサウナへ(9月11日)

「次回は網代に刺身食べに行こうよ」
燃え殻 2026.09.11
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仕事が煮詰まっている。グツグツ煮詰まっている。グツグツ。

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「そんなときはサウナだよ!」と映像プロデューサーの五箇さんに声をかけてもらい、大塚のサウナ『ニュー大塚』に連れて行ってもらった。俳優の山中崇さんも一緒に来てくれた。

※ちなみに五箇さんのレター『優しいニュース』も日々優しいです。ぜひ!

昨夜は、ほぼ人生初サウナの自分が、ドラマ『サ道』のプロデューサーであり、サウナに関する単行本まで出している五箇さんから直々に、「サウナの楽しみ方」を教えてもらえるというありがたい夜だった。山中さんもサウナ好きで、サウナハット持参だった。

五箇さんから「ニュー大塚は、サウナ界の中ではかなりの珍味ですけどね」と言われた。

五箇さんから「ニュー大塚は、サウナ界の中ではかなりの珍味ですけどね」と言われた。

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本当にサウナのことをよく知らない。熱でフラフラになって、そのあと水風呂でヒヤヒヤになって、死にかけるってイメージしかないんですけど……と五箇さんに訊いてみたら、「そう! それ! それがいいんだよお〜」と満面の笑みで言った。

***

まず、タオルを二枚持って風呂場に入り、身体を洗う。そのあと、一枚のタオルを水で濡らして頭から被る。頭は熱くなりやすいので、濡れたタオルで守るらしい。

そしてサウナ室へ。余裕で刺青だらけのお兄さんが、漫画本を読みながら入っている。

座れるスペースは二段になっている。下のほうが熱くない。上のほうに熱気がこもるので、しばらく下で身体を慣らしてから、上に移動した。五箇さんは、サウナ室に何分入っているか計測できる、サウナ用の腕時計をしていた。濡らしたタオルを頭から被り、もう一枚は腰に巻いた。

ジリジリと熱い。汗がポタポタ落ちる。

ふと隣を見ると、五箇さんが目をつむり、何事かを考えているように見えた。おもむろに目を開けた五箇さんが、「熱くてなんも考えられなくなるところがいいんだよ」と小声で教えてくれた。

少し離れたところには、山中さんがサウナハットを深く被って、ジッとしている。

五分くらい経った頃から汗が吹き出し、この熱さ、嫌いじゃないな、と思えてきた。五箇さんの言うとおり、最初は熱くてなにも考えられない状態だった。でも、だんだん慣れてくると、あれやこれやが頭に浮かんでくる。でも、それがイヤじゃなかった。

十分くらいでサウナ室を出て、シャワーで汗を流す。そのあと、ドボンと水風呂に入る五箇さん。自分も真似して、ドボンと入ってみる。

これが信じられないくらい冷たい。

「裏で冷却した水だから、キンキンだよね! 手と足には毛細血管が集まっているから、水風呂から手と足を出すと結構耐えられるよ!」と教えてくれたが、心臓が止まりそうなくらい冷たくて、「ふえええ……」と、返事ともなんともつかない変な声を出してしまった。そのあと、手と足を出してみたら、多少ラクに感じられた。

隣を見ると、五箇さんは頭まで水に浸かっていた。サウナマスターすぎる。

休憩室は昭和の香り

休憩室は昭和の香り

「では、そのまま身体を拭いて、一度休憩します」と五箇さんに言われ、休憩室へ。

休憩室の椅子に、全裸で横になっていると、フワ〜ッとしてくる。つまり、これが「整う」ということなのか? と、弛緩しながらぼんやり考えていると、「脳が、熱かったり、寒かったりして、『死にそう』と思っていたところに平穏な時間がきて、『助かった〜』って思う瞬間。それが整ったってやつだよ」と五箇さんが教えてくれた。まんまだった。それにしても、心地良い。

仕事がグツグツ煮詰まっていた男には、アルコールじゃなくて、サウナだったのかもしれない。

五箇さんに、「ライターの◯◯さんも、作家の◯◯さんも、サウナのコワーキングスペースで仕事してるよ。煮詰まったらサウナ入りながら……」と教えてもらった。

いいかもしれない。血の巡りがいい。やっぱり、死にかけること、大切だ。

***

そのあと、「サウナのあとはここ!」と五箇さん行きつけのインド料理『カッチャル バッチャル』に三人で行った。

山中さんはカレーマニアだ。この店のカレーがいかに美味しいかを語ってくれた。そして、「サウナのあとは、スパイスの身体へのしみ込み方がちがうんです」とニヤニヤしていた。

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