スティーブ・ジョブズ漫談(9月10日)
三宿のロシア料理『サモアール』で、雑誌『SWITCH』の「これから連載、がんばっていきましょう会」。
ピロシキ、ボルシチなども、もちろん美味しかったが、前菜からしてもう好みだった。店主がいま体調を崩しているらしく、奥さんひとりで店を回しているので、「これはなんですか?」などと質問できるような余裕はない。全部美味しいから、それで良し。
作家の戌井さんと自分以外、アルコールを飲む人がいなかったので、昨日は泥酔せずに済んだ。戌井さんは、「昔、ベロベロに酔っ払って、タクシーの後部座席に乗ってたら、交通事故に遭ったことがあってさ。普通だったらヤバかったと思うんだけど、酒のせいで身体がグニャグニャの軟体になっていたから、無傷だったんだよねえ」と、どう考えても嘘の話をしていた。「やっぱり飲まないと危ないよね〜」とニコニコ笑いながら、酒をガバガバ飲んでいた。

ゆっくり食べることを練習中。

こじんまりとした、かわいい店内。
今朝、知り合いのデザイナーと打ち合わせ。
「場所どうします?」と連絡をしたら、「スティーブ・ジョブズが生前好きで通っていた喫茶店があるんですけど、そこでもいいですか?」と言う。
「もちろん。すごいっすね」とこちらが返すと、「そこの店主、スティーブ・ジョブズのこと、自分からは絶対言わないんだよ。そこがいいんだけどさ。珈琲も美味しいよ」とのこと。
そして、デザイナーが指定した都内某所の喫茶店で待ち合わせ。約束の時間より十五分も早く着いてしまい、カウンター席に座ると、店主が「お待ち合わせですか?」と訊いてきた。
「はい」と告げる。
「そうですか。スティーブ・ジョブズって知ってます? ウチによく来てたんですよ」
即、スティーブ・ジョブズの話をしてきた。
「スティーブ・ジョブズ……」と思わず復唱してしまった。
「知りませんか? スティーブ・ジョブズ。iPad作ったスティーブ・ジョブズです」(なぜiPadから入った! とツッコミたかった。「ジョブズ、三日連続で来る日もありました。あと、あまり言えないんですけど……」店主のスティーブ・ジョブズ漫談は止まらない。