書店の片隅でじっとしていた一冊(11月9日)
『ほかの人には言わないで』(新潮社)の打ち上げは、新宿の『銀座アスター』に決まった。家族の記念日によく食べに行っていた店だ。担当編集者のTさんが、そのことを覚えていて、気を遣ってくれた。ありがたい。
ドラマ『この味もまたいつか恋しくなる』のO.A.が一週間を切ったことにより、場面写真などが次々公開になっている。上野の昭和感満載のビジネスホテルで、それらの写真をチェックしつつ、立ち食いそば屋で、天玉うどんを食べた。そろそろ横浜西口の『鈴一』に行きたい。

シーフードドリアのエピソードは、本当と嘘が混じっている。いつかそのことが書けたらうれしい。

シーフードドリアと白ワインは、一番合う組み合わせだと信じている。

十二月十日発売予定の『夜がほどける』(マガジンハウス)の改稿作業が、朝方ようやく終わった。
ごく初期に書いた『ボクたちはみんな大人になれなかった』についてのコラムから、『anan』やWeb版『POPEYE』での連載、企業誌、フリーマガジン(メトロミニッツなど)に寄せたコラムまで。前作『明けないで夜』と、今回の『夜がほどける』の二冊で、これまで方々に書いてきたものを、ほぼ網羅できた気がする。
書いた時期も、載った場所も違う文章を、こうして本にまとめて残してもらえる。本当にありがたい。マガジンハウスの担当編集者Oさんには、感謝しかない。

途中、カラーページも入る予定。
来年早々に発売する予定の幻冬舎の改稿作業もほぼ終わった。エッセイも一つ書けた。
週末になると、ビジネス街のカフェや喫茶店は、がら空きになる。今日は虎ノ門へ移動し、平日はサラリーマンでごった返している上島珈琲で、原稿作業。やはりがら空き。
文学フリマには知り合いがたくさん出店していて、本当は行きたかった。けれど、諸々が滞っていて、どうしても行けなかった。原稿の合間に、Xで会場の様子をチラチラと見る。賑わっていそうだ。
主婦と生活社の担当編集者Sさんから、『この味もまたいつか恋しくなる』がAmazonで一時売り切れた、と連絡をもらった。思わず顔がほころんだが、ただそれは問題だ。諸々いまは復活したっぽい。やはり予告などの影響はすごい。
本がなかなか売れない時代に、映像化は、物語の存在を知ってもらう大きなきっかけになっている。とても地味な本だけに、書店の片隅でじっとしていた一冊に、少し光が差したような気がしてうれしかった。
明日は、TOKYO FMの『THE TRAD』にゲスト出演する。久しぶりに稲垣吾郎さんとお話しできるのを楽しみにしている。
以前、TBSの深夜番組『ゴロウ・デラックス』にゲスト出演したときのことだ。カメラが回る直前、緊張が最高潮に達していた自分のところへ、稲垣さんが早足で駆け寄ってきてくれた。「なんでも好きなこと言っちゃってください! どうにかします!」と満面の笑みでそう言ってくれた。その言葉が、いまも忘れられない。