シーフードドリアと白ワイン(10月21日)
昨日深夜、「ドラマ、ついに完パケあがりました! 試写データ送ります! 私もまだ観てません! ドキドキします!」と担当編集者から、興奮気味のメールが届いていた。
NHK BSドラマ『この味もまたいつか恋しつくなる』
帰宅して、風呂に入って、セブンイレブンで買った白ワインと炭酸を割って、「おつかれ〜」とひと口飲んで、前編、後編を一気に観た。
原作者なので、下駄を履いた感想を言っているように聞こえてしまうかもしれないが、最高だった。通して観たら、市川準監督の作品を観たあとのような気持ちになった。
主に、渋谷の喫茶店とカフェ、仕事場で、ひとりカタカタと書いていたものに、命が吹き込まれたような気がした。高橋一生さんをはじめ、役者さんたちが本当に素晴らしかった。
ホテルニューグランドのシーフードドリアと白ワイン。こぼしてしまったミートソース。隣の部屋から漂うカレーの匂い。浅煎りの珈琲。深夜の牛丼屋。マッサージのお姉さんのおにぎりと味噌汁。朝キャバの女の子。チョコモナカジャンボ。立ち食いそば屋。そんな一つひとつが、美しい映像になっていた。
そして、脚本が絶妙だった。あの話のあの場面と、こっちの話のその場面が、こんなふうに一つにつながるのか! と感嘆してしまった。ドラマのO.A.の前に、原作を読んでいただけると、きっと倍は楽しめるはず。
久しぶりに、自分でも読み返したくなった……。ぜひ、お楽しみに(これは本当の本当。
出版社に届いていたお手紙、封書を、担当編集者から受け取った。
いろいろな感想やメッセージを読むと、ああ、またがんばろう、という気持ちになる。中には、信じられないようなものもある。

