誰にも言えない決断を昨日したが、ここでも言えない(10月26日)
昨日、渋谷はしとしとと雨がずっと降っていた。風も冷たかった。この間まで猛暑!熱中症!と騒いでいたのに、いまでは、ヒートテック!無印で湯たんぽ売ってた!買った!買った!になっている。突然にして寒い。雨も微妙に降っている。ちょうど良い日があまりに少ない。
風邪など引かぬよう暖かくしてくださーい!
昨日は、いくつかの会社の偉い人たちが集まって、「これでいいですよね?」とこちらに同意を求める会合があった。それでいいです、と言えたらどんなに場が丸く収まっただろう。借りを作ることもできたし、おいしい話もあったかもしれない。あったでしょう。まだ誰にも言えない決断なので、詳しくは言えないけれど、「すみません。それは無理です」とその場で言ってしまった。無理だったからだ。そこでの正解は「それでいいです」。でも仲間内での正解ならきっと「それは無理だろ〜」になる事案だった。だったら、「それは無理だろ〜」を押し通すことが物を書いているうちに、一度くらいはあってもいいじゃないのさ!と思った。それでも土壇場で「うう……。はい、それでいいです」と言うだろお前!と自分のことを疑っていた。でも、自分が思っていたよりも、自分は自分の作品のことを愛していた、……のかもしれない。帰りのエレベーターの中でひとりになったとき、我ながらピュアなとこあるじゃん!と自分と一緒に飲みに行きたい気分になった。そのあと、本当にギネスを一本、買って飲んだ。胃潰瘍の再検査が控えていて、禁酒しなければいけないのだが、どー考えてもギネスを一本飲んでもいいくらいの決断だった。