昨夜、今年一番こわい思いをした(9月23日)

昨夜、今年一番こわい思いをした。
時刻は深夜一時を少しまわった頃。すべての用事を済ませ、文化村近くのガードレールに腰掛けて、ひと息ついていると、三、四十代(いや、二十代後半かもしれない)くらいの男性が声をかけてきた。
酔っている雰囲気はなく、格好にも清潔感があった。黒のポロシャツにジーンズ、黒のスニーカー。髪型は短髪で、ゴジラの息子、ミニラに似ていた。
「あのさ……ちょっといい?」と、男性が言う。
こちらは疲れきり、手には飲みかけの豆乳の紙パックを持っていた。道でも聞かれるのかと思い、「はい、どうしました?」と言うと、「あの、女紹介してよ、女」と真顔で言ってきた。
ここで動揺すると危険だと思ったので、「あー……、いま、もう帰らないといけなくて。すみません」と淡々と伝え、そそくさと歩き出した。これは危ない。渋谷危ない。そう思いつつ、ダッシュでその場から離れた。
変な人もいるもんだ、と思いながら一度振り返ってみる。
すると、その男性がこちらをじっと見ながら、ついてきていた。大恐怖。
このまま家に向かうのはマズいと判断し、まずは大通りまで出た。そしてそこで、もう一度振り返ってみる。しっかりついてきている。『千と千尋の神隠し』のカオナシのように、一定の距離を保ちながらついてくる。
今年一番焦りながら、コンビニを見つけたので、急いで店の中に入った。男性はコンビニには入ってこず、外からこちらをずっと見ていた。
コンビニのアルバイトに、助けを求めようかとも思ったが、なんとなく言いづらい。