どすけべである。(9月21日)
夜、ずっと雨の音がしていた。
祥伝社『小説NON』で連載している旅行記「迷子になるはずの旅」の締め切りが近いが、なかなか進んでいない。理由は明確で、バキバキに忙しくて、旅行などできるわけがないからだ。
「忙しくて、まったく旅してないです……」と担当編集に伝えると、「昔の旅行の思い出という手もありますね!」と前向きに譲らない。
夜、ずっと雨の音を聞きながら、旅行していないのに、旅行記を仕上げるには……を考えながら、改稿作業をした。
そういえばこの間、プロデューサーの五箇さんと、俳優の山中崇さんと、大塚のサウナ『ニュー大塚』に行ったことを思い出した。「大塚のサウナに行ったことは、旅になりますかね?」と担当編集にメールを送ると、「立派な旅ですね」と大雑把な返答。
旅行記といっても、誰も旅行代を負担してくれるわけでもない……。「これは旅だ!」と言い張れば、それはもう旅、ということでいい気がしてきた。いいだろう。そうしよう。
雨は相変わらず、ザーザー降っている。雨が止む前には着手しなければ……。
新潮社から10月28日に刊行予定の本の予約が始まった。ぜひぜひ。
今回の単行本のタイトルは、『ほかの人には言わないで』。装丁の大橋裕之さんのイラストがまたかわいいので、ぜひ見ていただきたい。連載時より、かなり改稿に改稿を重ね、読みやすく、面白くなっているはず。装丁も近々アップされるはず。
だいたい「週に二、三度、アルコールを飲む」くらいの頻度だったのに、最近は毎日飲むようになってしまった。仕事の疲れもあるのか、異様に身体がアルコールを欲する。
午後くらいになると、「あっ……、スプリッツァー(白ワインの炭酸割り)飲みたい……」となる。ついでに、「あっ……、日記も書かなきゃ」ともなる。
「前菜盛り合わせ」が毎日違う、神のような洋食屋が近くにあって、ここ二週間くらい、週五で通っている。その店で前菜をつつきつつ、スプリッツァーをひと口飲むと、「おつかれ、自分」という気分になる。染み入る。
昨日は染み入りすぎて、赤ワインにも手を出してしまった。
店主が、「こっちのボトルがスッキリで、こっちがどっしり。最後がフルーティー」と説明してくれた。「じゃあ、このフルーティーいきますか」と伝えると、「すけべですねえ〜」と、しみじみと言われた。なぜだ。
