ここからひとりで旅していい?(10月11日)
やけに眠くて、何度寝かを経て、ずるずる起きたら九時すぎだった。
カーテンが半分開いたままだったので、陽射しが眩しかった。にしても、久々によく眠れた。枕によだれアリ。
今日は打ち合わせなどはなく、ただただ原稿を書く日。どこで書いても構わない。ただ、ノルマだけはある。週刊連載の原稿が一本、季刊誌への短い原稿が一本、フリーペーパーへのコラム原稿、小説のプロット書き、この日記、以上。あ、あと、アンケートが二つ。
風呂に浸かりながら、さてさて、どこでなにをどうやろうか……と、ほぼ眠りこけながら考えた。
幼なじみのMからしたら、「さてさて、どこでなにをどうやろうか……」も贅沢なのかもしれない、などと、ちょっと考えてしまった。
カリーライス専門店『エチオピア』のエビ野菜カレーを食べたくなり、神保町で原稿を書くことに決めた。『エチオピア』の良いところは、十時すぎから、もう店が開いているところだ。
世間は連休で、きっと昼時になれば混むであろう店も、まだちょっと早い時間だったので、さほど混んではいなかった。

エビ野菜カレーの辛さ10倍、豆サラダ付き。
完食後、古本屋や三省堂、東京堂書店などをフラフラ回って、数冊購入(原稿をやれ。

『’92バルセロナのヤングヒーローたち』買うかどうか迷った。
沖縄 石垣島の旅本を購入。
たぶん、自分にとって、この世で一番心が落ち着く場所が石垣島だ(当社比。
いままでに、七、八回は行っている。毎回、仕事がイヤになって、ふらっと訪れることが多い。一度だけ、友人と二人で行ったことがある。彼は自分以上にケセラセラな人だったので、市場を一緒に歩いている途中、突然こう切り出した。
「俺さ、ここからひとりで旅していい? フラフラしたくなってさ」
奇遇だった。こちらも、まったく同じようなことを考えていた。「いいね。そうしよう」とすぐに返した。
観光客が行き交う市場で、「じゃ、また」とだけ言って別れた。あれはいま思い出しても、爽快な記憶として残っている。その友人とは、もうずいぶん会っていない。でも、数少ない大切な友人のひとりであることは間違いない。
三省堂書店で、自分の本を探してみたが、隅の隅に、ちょこっと置いてあるだけだった。がんばらないと……と改めて思った。
神保町のカフェ『ミロンガ ヌオーバ』は落ち着く。店名は言いづらいが落ち着く。
もう疲れた、もうちょっとひとりにして、SNSうっさいわ、となったら、行くべき店は『ミロンガ ヌオーバ』一択だ。
ココアが美味しい。コーヒーもいけるし、なんなら久々にプリンなんて食べてみるのはどうだろうか。絶品だから。