相談の森 11

ゆずゆ さん。レッド さん。豆腐 さん。水のように生きたい さん。
燃え殻 2026.01.12
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相談 1(ゆずゆ さん)

燃え殻さん、こんばんは。

私は10年ほど前に、数年間ブログを書いていました。

ある日、友人と話していたら「このことはブログに書かないでね」と釘を刺されました。それは友人の友人の話で、万一書いたとしても何の問題もなさそうなことでした。それまでに彼女が書かれたくないことを書いたのだろうか?と気になりましたが、確かめることができませんでした。

確かに私も、友人のブログで自分のことが書かれていて、不快な思いをしたことがあります。あれこれ考えはじめると、こわくなってブログをやめてしまいました。

燃え殻さんは、自分以外の人のことについて、書く、書かないをどう線引きされているのでしょうか?

こんばんわ。その線引きでまさに最近悩んでました。

今年の正月に、親戚のおじさんに「レター読んでるよ」と真正面から言われました。従兄弟には、「エッセイ読んでるよ」と。親戚のおじさんに至っては、エッセイを趣味で書いていて、『すべて忘れてしまうから』を僕が書いたと知らないで、読んでくれていました。きっとこのレターも読んでいると思います。

それにしては、家族のこと、日常のことを自分は書き過ぎています。我ながら心配です。不快に思っていないか、が常々頭を掠めます。

でも、これはもう性分で、さらにほぼ仕事なので、それで揉めたら縁を切るしかない、くらいに覚悟してやっています。

と言っても、まだ課金にしてクローズドな場所にしていないので、最大限注意はしています。

例えば、先ほどの「親戚のおじさん」は、本当は「親戚のおばさん」だったところを変更していました(それ言ったらダメなんですが……、今回だけ。

エッセイなどでも微妙に、場所や人物を変えています。行為や台詞も、少々フィルターをかけることもあります。本人が読んだときに、自分だと思って不快にならないように出来るだけしています。例外はあるのですが……。幼なじみとか父と母とか……。

クローズドじゃない場合、固有名詞や場所、時間を微妙に変更するのが良い気がします。すべて事実を書きたい場合は、やはり紙の日記がいいんだと思います。

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相談 2(レッド さん)

こんばんは。失礼します。

最近、友人のお母さんが倒れて、介護の必要がでてきたので、ケアマネージャーさんと面談をしたところ、「良くなるから必要ない」とお父さんが話を聞く態度でなくて困った、というメールがありました。

辛くなったらいつでもこぼしてね、と伝えたのですがどんなアドバイスをしたらいいと思いますか?

こんばんわ。いま、僕の母の体調が悪くて(がん治療中)、介護が必要な状態なんですが、父は「誰かに助けを求める」ということが非常に下手で、親戚にも最低限しか母のことを伝えていません。

一生懸命、母の介護をしてくれてはいるのですが、母の状態を親戚にも伝えたほうがいいと常々思っています。(前の答えでわかる通り、これも親戚が読んでいるかと思うとなかなか書けることが限られてくるのですが、まー仕方ない……

父も八十になり、自分もがんになり、だいぶ丸くなりました。人に頼るようになってきました。頼らざるをえない状態になった、ということなんですが……。

父がもう少し頑固だったとき、妹がよく母と話し合って、なにをしてほしいか、なにが不安なのか、話を聞いてあげていました。女同士のようが話しやすいのと、これはウチの場合ですが、僕ではなく、妹の言うことでしたら父はまだ聞くので、妹から、母のしてほしいこと、してほしくないことを伝えるようにしました。

その友人のお父さんにとっての、ウチの妹のような存在は、親戚や身近にいないでしょうか? こういうときに機能する親戚のおじさん、兄弟とかいれば総動員してください。

いない場合は、ケアマネージャーさんは百戦錬磨だと思うので、実際、どういう状態で、いまどうすべきなのかを聞くと教えてくれると思います。もし「良くなるから必要ない」などと言っている場合ではないという状態のときは、お母さん第一優先で、再度具体的に話し合うしかない気がします。

Illustrator 久保田寛子

Illustrator 久保田寛子

相談 3(豆腐 さん)

私は今受験生で進路について悩んでいます。

世間であまり知られていない大学、Fランと言われている大学に自分の中で行く価値はないと自分の中で思っています。

滑り止めで知らない大学に行くくらいなら滑り止めは受験せずもしこの2校に落ちてしまったら林業に就職することを選択肢に入れています。

昔から一次産業や自然に憧れがあったので本当にやりたい仕事ではあるのですが、自分の中で受験から逃げたような気がして少し悩んでます。

なにかアドバイス等ありましたらよろしくお願いします。

自分は、受験、と聞いただけで、ウッとなるくらいトラウマがあります。二浪して、上野の近くにあった専門学校に入りました。

お金を払えば誰でも入れる専門学校だったので、父はとにかくずっと怒っていました。母は、普通なことが出来ない自分にガッカリしていました。それに関しては、本当に申し訳なく思っています。

でも、お金を払えば誰でも入れる専門学校に通ったからこそ出会えた仲間がいまいした。誇れるようななにかを持った連中なのか? と問われたら口ごもりますが、あのとき彼らに出会えていなかったら、いまの自分はないと言い切れます。

あのとき、逃げたからこそ、いまがある、と思っています。そうすべく頑張りもしました。右に行っても左に行っても、実は大して変わらない気がします。ゴールに至っては、全員一緒で、死ぬだけです。

自分が選択した道を、正解にするために頑張る。それだけな気がします。それが逃げ、とそのときは思ったとしても、後々の人生で挽回するだけです。これからたくさん、逃げた、と自分自身が思うことが生きていれば増えていくと思います。ダメだった、ということも。

でも、そのときに、「からの〜」と自分に言い聞かせてみてください。そこから先で、挽回してみてください。とりあえず受験頑張ってくださいね。結果、どちらにしても、人生は「からの〜」ですから。

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相談 4(水のように生きたい さん)

燃え殻さん、このレターがあって助かってます。いつも仕事の帰りに電車の中で読むようにしてます。心から安心します。たくさん人はいるのに、自分は一人だと思って生きてきました。

勝手に思っているだけですが、同じ感覚を持った人が、表現者として生きてくれていると燃え殻さんを見て初めて思えました。

でも、同じ感覚を持っているとするなら、この人は傷つきながら表現していると感じてます。どうか無理をし過ぎずに文章を書くことを続けて下さい。心から応援してます!

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