「辞めてもいいかもよ」(10月30日)

J-WAVEの前のプロデューサーさんにいただいたクッキー缶。
昨日は、「早々に再会をする日」だった。
先日の大盛堂書店のトークイベントのときに、「私、渋谷で働いているので、どこかで会ったら声をかけますね!」と言った方と、早々に再会した。
横断歩道を渡っていたら、「わわ!」とトークイベントでお会いした女性の方が、手を振ってきたので、「再会、早いっすね〜」と笑いながら言ってしまった。
その後、道玄坂の近くで、また「覚えてますか?」と声をかけられた。今度は、二十代くらいの若い男性だった。奇跡的に覚えていた。彼はちょっと前に、ユーロスペースの前で、「おお! 自分、全部読んでます」と突然声をかけてくれた若者だった。
「これからクラブに遊びに行くんすよ!」いかにも、これからクラブに行きそうな格好をした若者が、満面の笑みでそう言った。「俺、いままで一冊も本を読み切れなかったんですよ。でも、『すべて忘れてしまうから』はいけました!」と言ってくれた。「いけました」が、うれしかった。
「またいつか、バッタリ会おうね!」そう言って握手をして別れたのに、その数日後、本当にまたバッタリ会ってしまった。
「俺、クーラーの清掃の仕事してるんですよ。これからまたクラブ行くんすよ〜。家賃補助がガンガンの会社で、家賃一万なんすよ〜。今日寒いっすね! 寒くないっすか? 今日か昨日、新しい本出ましたよね?」彼は、怒涛の情報量で話しかけてくる。
「だな」と返答した。
昨日は、「早々に再会をする日」だった。

ヒカリエ10階。ちょっと散歩。
急激に寒くなってきて、また着る服がない。季節ごとに「着る服がない」と言っている気がする。ばかなんだと思う。
今月やろうと思っていた原稿が、まったくできていない。その事実に向き合わないようにしている。
トイレットペーパーを買いに行って、キッチンタオルを買って帰ってきた。ばかなんだと思う。
やりたいと思って入った会社で、人間関係に心を病み、辞めるかどうか迷っているという、男性と、一時間ほど話した。別件で行った会社で、なんとなくそんな話になってしまった。彼はまだ三十代だ。
「辞めてもいいかもよ」思わず、そう言ってしまった。うーん、どうだっただろう。いまさらながら考えている。彼にも、そのあと「うーん」とLINEを送った。
ただ、人間関係が壊滅的だと、夢も希望もあったものじゃない。それは経験上、言えることだった。逆に、あまり興味のない仕事内容でも、人間関係がすこぶるよければ、案外働ける。なんなら、仕事そのものにも、だんだん愛着が湧いてきたりする(当社比。