実は担々麺、各種ビタミン、鉄分が豊富に含まれています(8月15日)
神保町で打ち合わせが終わって、渋谷に戻ろうとしたとき、「半蔵門線の住吉駅から徒歩10分のところに、現状、東京で一番美味い担々麺を出す店がある」と、Xでフォローしている料理家の人が、ポストしていたのを思い出した。
店の名前は、『yagu-noodle(ヤグ ヌードル)』。スマホで確認すると、営業中。
渋谷に戻るのをやめて、人生で初めて住吉駅まで行ってみることにした。
現在、10月に刊行予定の単行本と、12月に刊行予定の単行本の改稿作業がかぶり、まったく休めない状態なので、楽しみは食のみとなっている。
担々麺を食べるためだけに住吉まで行くのではない。担々麺を食べ、そのあと、どこかのカフェで原稿を書くのだ。そのための住吉なのだ、そう自分に言い聞かせた。
住吉駅を降りると、かなり閑散としている。ニトリがある。あとは背の低い建物や居酒屋などがちらほら。大きな川が流れ、釣りをしているおじいさんがいた。なにが釣れるのだろうか……。
『yagu-noodle(ヤグ ヌードル)』は9席だけの小さな店だった。ギリギリ、9人目で待たずに入ることができた。
もちろん、注文したのは担々麺。

見た目より辛くないが、見た目よりも濃厚。
一口スープを飲む。ピリッと舌が痺れる。濃厚で美味しい。九条ネギごはんも一緒に頼めばよかった……、としみじみ後悔しながら、ズルズルすすった。
「実は担々麺、各種ビタミン、鉄分が豊富に含まれています!」なんてことはないだろうか、……ないか。でも、まあ美味いからいいか……、とスープまで完食。
隣の若者が食べていた中華そばも、佇まいからして美味しそうだったので、近々また食べに来たい。
ここで帰っては、ラーメン道中記でしかないので、五分ほど歩いたところにあった商業施設の中にあった、タリーズで原稿作業をした。
この商業施設には、マクドナルド、サイゼリヤ、はなまるうどん、タリーズなど、ひと通りのチェーン店が全部入っている。周りには団地やマンションが多く、地元の人たちが普段使いする場所なのだろう。
ひと通り揃っているのに、館内はなんとなく閑散としていた。空いているベンチが目立ち、たまに親子連れが通り過ぎていくのみ。マクドナルドすら空いている。
寂れている、というほどではない。ただ、なんとなく物悲しい。タリーズも客は自分含めてふたりだった。冷房が効きすぎていたため、長居できず。

タリーズの窓から見える風景。
映画『ちいかわ』の話を、周りがみんなしている。賛否はあるが、とにかくみんなしている。みんなが『ちいかわ』の話をしている、という時点で、エンタメとしてはすごいことだ。
タリーズの冷房で冷え切った身体をもとに戻すためにも、担々麺のカロリーを消費するためにも、住吉からひと駅歩くことにした。