「おい、ここウチの隣の墓だ!」(7月11日)
ホットティーとかにしておけばよかった。またやってしまった。
燃え殻
2026.07.11
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新盆のため、父と妹と一緒に、静岡県の三島駅からタクシーで二十分ほどのところにある、母が眠るお寺へ向かった。

今日は上機嫌だった父。天気は曇り、蚊が多くて三箇所刺された。
住職から「NHKのドラマいつから始まるの?」と声をかけられた。
それを聞いていた父は、この時点でもうかなり上機嫌。
「秋くらい、ということしかわからなくて……」と答えると、「あら、七月だって言って回っちゃった!」と。
なぜ行って回っちゃっうんだ! と突っ込みたかったが、お経を控えていたので、グッと我慢した。
「俺ね、夜は『ジェットストリーム』を聴きながら寝てるんだよ。あなたのラジオも今度聴くよ」と住職。
住職の口から『ジェットストリーム』という言葉が出てきたことが妙におかしくて、思わず笑ってしまった。

住職が庭の説明をしてくれた。
住職は、去年の酷暑で池の鯉が全滅してしまったことや、夏の夜になると、池に百匹ほどのカエルが集まり、あちこちで交尾を始めることなどを教えてくれた。
***
お墓を掃除し、持ってきた花を供え、線香に火をつけた。父と妹に線香を分けて、自分から手を合わせて祈っていると、父が慌てた声で言った。「おい、ここウチの隣の墓だ!」