「これだけは好きだ!」(7月25日)
単行本の収録順を、ああでもない、こうでもない、と何度も並べ替えている。
どんな仕事にも、「これだけは好きだ!」という作業があると思う。
この仕事でいうと、自分にとっては「原稿の並べ替え」だ。
「そこ?」と言われそうだが、「そこ」だ。すこぶる楽しい。
ミュージシャンが、アルバムの曲順を考えている時間は、きっと楽しいんだろうなあ、と勝手に思っている。一曲目はこれ。中盤は少し落ち着かせて、ここでテンポを変えて、最後は大団円のような一曲で締める、みたいな。
単行本も同じだ。毎回、アルバムを作るような気持ちで、原稿を並べている。
テレビの美術制作をしていた頃は、地図をきれいに枠内へ収める作業(地味)が好きだった。
清掃の仕事では、最後にチェック項目を指さし確認する瞬間(地味、ふたたび)。エクレア工場では、傷ひとつないエクレアを、箱の中へきれいに並べ終えた瞬間(もちろん地味)。どんな仕事にも、「これだけは好きだ!」という作業があると思う。
ペットショップの犬たちに勝手に名前を付けて、見守ることを趣味にしている編集者が、久々に写真を送ってきた。
「写真手前が『リッチ』です」
リッチそうなおばさんに気に入られていたから、というのが命名の理由らしい。暑い中、今日もペットショップパトロールはつづいている。
リッチ、玉の輿に乗れ!

「リッチの奥にいる黒犬の名前は何?」というクイズを、編集者に出された。
リッチの奥の黒犬は……、とか考えている場合ではない。断じてフジロックを観ている場合でもない。Bialystocksよかったね! とか自白している場合でもない。原稿をやろう。

いつかのアラビアータ(ストレスがたまるとタバスコを致死量かけてしまう
外食が、本格的に値上がりしてきている。渋谷のそば屋で、去年八百五十円だった冷やしきつねそばが、今年は千二百円になっていた。