バスに揺られながら(9月30日)
今日で九月が終わってしまう。信じられない。
仕事はほぼ順調だ。間に合っていないものもあるが、手は付けてある。ただ、小説だけが三つ、進められていない。一つは、もう書き上げているが、とある事情で半年、止まったままだ。もう一つは、たぶん書き直すことになるが、こちらも数か月、放置されたまま。最後の一つに至っては、九カ月間止まったまま。
うーん……。
前に、大槻ケンヂさんから、「小説を書く、という行為は健康を害するよ。髪の毛を薄くするよ。やめようよ」と言われたことがあった。それも二度あった。本当にそう思う。
あと、言いづらいが、ここ数年、あまりにもエッセイを書きすぎて、小説の書き方を軽く忘れてしまった。
前に買った、花村萬月さんの『たった独りのための小説教室』という小説の書き方本を、いま読み返している。そんなことで大丈夫なのか? とも思うが仕方ない。がんばるしかない。

付箋まで貼って、勉強中。
人生で初めて、『週刊SPA!』でエッセイを連載するときは、エッセイの書き方がイマイチわからなくて(そんなことばっかなのだが……)、『エッセイ入門』みたいな本を買い、必死に読みながら書いていた。
いま、最初のエッセイ集『すべて忘れてしまうから』を読み返すと、あの頃の必死さが、行間から滲み出ている。あのときは、人生で一番くらいにがんばった。週刊連載のリズムもわからないまま飛び込んで、テレビの美術制作の仕事を週五でこなしながら、合間にエッセイを書いていた。