Aランチ、Bランチ
毎年、確定申告の細々としたやり取りが嫌すぎて、「うあああ」と絶叫したくなる。
「◯月の入金◯◯◯円、これはどこからですか?」「9月〜10月分の水道代、領収書が未着です。お手元にありますか?」「金子眼鏡での眼鏡代、こちらは私用ですか? イベント用ですか?」などの質問が無限につづく。こちらの記載漏れなので仕方がないのだが、「うあああ」と絶叫したくはなる。
それに比べて政治家は、何百万、何千万という記載漏れをしているのに、「みそぎは済んだ!」のひと言で済ます厚顔無恥な感じ、下衆すぎて若干羨ましくさえ思える(発狂しそうで思わず社会風刺)。
とある私立大学の入試問題に、『ブルーハワイ』の一篇が使われたらしく、報告をもらった。入試に使ってくれたというのは、その大学になんとなく認めてもらった気がして悪い気はしない。悪い気はしないが、できれば、テストに使われるんじゃなくて、キャンパスライフを楽しみたかった。サークルのイベント行く? とか、ノート貸してよ! とか、ゼミどうする?(実態を知らずに専門学校卒が言ってます)とか言いたかった。悔しい。
下北沢の定食屋でランチを食べた。Aランチがハンバーグ、Bランチが焼き魚。
Bランチを注文した。焼き魚。しかし出てきたのは、Aランチのハンバーグだった。すみません間違ってます、と言おうと思ったとき、ホールで忙しすぎてワタワタしていた女性に、店主が「タラタラ仕事すんなっ!」と吐き捨てるように言った。「すみません!」と女性は、フーッと深呼吸をして、一拍置いてから、仕事に戻った。
そのタイミングで、「あの、Bを頼んだと思うんですけど……」などと水をさすようなことは言えない。言えなかった。黙ってAランチを食べ始めた。
すると、若い男が「すみません、俺、ハンバーグ頼んだんすけど」と怒り気味に言い出した。きっと、自分が食べ始めたハンバーグが、怒り気味の男のハンバーグだったのだ。もう、そこからは掃除機のようハンバーグを口に入れ、逃げ出すように仕事に戻った。