渋谷、夏すぎる(5月29日)
朝七時くらいに、渋谷の某カフェで原稿を書くのが日課になっている。
その時間に渋谷のカフェに来る客はさすがに限られる。毎朝のように顔を合わせる、という人が二名いる。
ひとりは若いサラリーマン。新聞を三紙、読み比べなのかなんなのか、蛍光ペンで線を引きながら熟読している。出世しそうだ。
もうひとりが、英語の辞書を二冊傍らに置いて、英語の勉強をしているおじいさん。前にも日記に書いたことがあるような気がする。かなりのおじいさん。八十代後半ぽい。英語の参考書をペラペラやっている。趣味なのか、これから英語をマスターしたいのか。どちらにしても、会話は交わしたことはないが、薄っすら尊敬している。
おじいさんは、店が混み始める頃、リュックに荷物をドサッと入れて、早々に帰る。その辺も含め、好感しかない。
いつになるのかわからない、連載の話を午後から打ち合わせ。ほぼ打ち合わせのための打ち合わせ。でも、いいものになりそうだし、総括のようなものになる気がしている。
いつか報告できるよう、がんばらないといけない。
惚れぼれするほど不味いロイヤルミルクティーが出て、思わず写真を撮った。泥の味がした。

泥味。
夏すぎる。ジッと仕事をするのが苦痛すぎるが仕方がない。
とある映像制作ディレクターが、「実は小説を書いたんで読んでもらえますか?」とメールが来た。そのメールにはこちらの返事を待たずに、小説の原稿が添付されていた。
夏すぎる。
こんなに暑いのに、また渋谷に消防車が集まっていた。近くで、いまにも喧嘩になりそうな小競り合いをしている若者四人組がいた。暑苦しい。いまからこんなに暑かったら、八月くらいにはどうなってしまうのだろうか。スペインで四十七度を記録、とニュースになっていた気がする。いや、パリだったかもしれない。

渋谷、不穏。
パリで仕事をしている友人が、「パリで聴く『学芸大前』、なんかいいよ」とLINEをくれた。パリの紀伊國屋書店で、『ブルーハワイ』を見つけたよ、とも。いや、ジュンク堂だったかもしれない。
J-WAVE『BEFORE DAWN』夜2時30分から。
