人間は憐れである(4月25日)
一日中、信じられないくらい眠かった。そんな日が人生にはある。というか、月に一度くらいはある。
大戸屋で、定食が来る前に、眠気に襲われ、「鶏と野菜の黒酢あんかけ、です」の声で起きた。思わず謝ってしまった。
その後、外のベンチでホット焙じ茶を飲みながら、またウトウト。
そのとき、日比谷野音で、知り合いのカメラマンと一緒にライブをする、という夢を見た。会場はお客さんが六割入り(夢くらい満員にしてくれ……)。ライトが消され、手拍子がパラパラと起こる。すると、カメラマンが「俺、全然ギターできないんだけど」と、土壇場で言い出した。もちろん、こちらもギターなど弾けない。こっちの事情など知ったことかと、手拍子はどんどんどんどん大きくなっていく……。という地獄夢。
寝汗まではかかなかったが、「はぅ」と小さい声を漏らして起きた。ホット焙じ茶がすっかりヌルくなっていた。体感六十分。実際は十五分。

上田映劇にあった不吉な絵。好み。
長野県上田市から戻って、そのまま、コセイの山内さん、メトロミニッツの古川さん、初対面の麻生さんと会食。
ワインをガバガバ飲んでしまい、気づくとラーメン『神座』でニラをドバドバかけながら、麺をずるずるやっていた。隣に座っていた外国人カップルが、ずるずるやっている自分のことを動画で撮っていた(気がする)。
とある雑誌から、短い文章の依頼があった。寝ぼけていて、いまはちょっと……の言い訳の途中に送信してしまった。眠り薬でも盛られたのか? というくらい今日はずっと眠い。
先方に平謝りをしつつ、結局、仕事は引き受けることになった。……なにをやっているんだ。
東海林さだお『人間は憐れである』を読んでいる。主に風呂で。
もちろん風呂でも眠くて、文庫水没。ちゃんとしよう。
昔、父がファミレスで、ミニスカートの女性のことを、殺し屋のように、にらみつけていたことがあった。父親の中の「男」が垣間見えて怖かったのを憶えている。街中でも、綺麗な女性が通りすぎると、ずーっと目で追いかけている父の姿を見たことがある。何度もある。子供ながらに、ああはなりたくない、と思っていた。